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悲しき大黒柱「お小遣いオヤジ」を紹介

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年を重ねると自由にできるお金が増えると思っている人がいますが、残念ながらそれは大きな間違いです。

収入は確かに増えているはずなのに、貯金だって増えているはずなのに、なぜか自分が遊びに使えるお金が少ないままの可哀想なオヤジがたくさんいるんです。

 

そんな悲しき大黒柱「お小遣いオヤジ」の特徴を紹介していきます。

 

 

お小遣いオヤジとは?

オヤジはお金を稼いでも、お金を自分で管理するとは限りません。というより、奥さんが専業主婦の場合は高確率で奥さんがお金を管理しています。

朝から晩まで週5日以上働いて手に入れた給料は、一度奥さんが管理している通帳に振り込まれます。

奥さんは振り込まれた給料から、家賃などの必要経費を計算し貯金額も計算して、残りの分をお小遣いとしてオヤジに渡します。

これがお小遣いオヤジです。

 

なぜお小遣いオヤジが生まれるのか

結婚したときにお金の管理を奥さんに任せたところからお小遣いオヤジが始まります。

結婚すると、自分の分だけではなく奥さんと子供の分まで稼いで生活費を支払う必要があります。特に子供がいると将来のためにお金を貯めておかなくてはいけません。

じゃあ毎月いくら貯めなければいけないのか、毎月の生活費はいくらなのか、お金がどれくらい残って遊びに使えるのはいくらなのか、と計算が複雑になっていきます。

なので、話し合いの結果旦那さんは奥さんにお金の管理を任せて、残った分だけお小遣いとして自由に使えるお金をもらうという契約をします。

 

この契約は恐ろしいことに離婚するか定年まで続きます。

 

しかも契約時に金額を定めていませんので、この先いくら稼ごうがオヤジにお小遣いの金額の決定権はありません。多少は上がりますがね。

自分で働いて得たお金であるにも関わらず、奥さんに言われるがままの金額をありがたくもらい続けてるんです。

 

では、お小遣いオヤジは具体的にどれくらいの金額を受け取っているのでしょうか。

 

お小遣いの平均額は約4万円

20代〜50代を対象にした「2018年サラリーマンのお小遣い調査」によると、男性のお小遣いの平均額は39,836円でした。

あくまで平均ですから、「20代は少なくて段々と増えるんだろーなー」と思うかもしれませんが、実はそうでもありません。

年代別のお小遣い平均額を見ていきましょう。

  • 20代:42,018円
  • 30代:36,146円
  • 40代:37,073円
  • 50代:44,017円

なんと20代よりも30代と40代が少ないという結果となりました!

30代と40代は後輩や部下にご馳走してあげる場面が自然と増えますから、この金額はかなり厳しい数字です。

 

なぜこのような結果になるかというと、20代はまだ子供がいなかったり住宅ローンがない家庭が多いため、自由に使える金額が大きいから。そして30代になり子供が生まれると養育費がかかるし、広い家が必要になるので住宅ローンを借りることになるので、そのために旦那さんのお小遣いを減らすことになるのです。

 

「30代でお小遣いが減るのはわかるけど、50代になってもお小遣いが少ないのはどうして?収入はもっと増えてるはずだよね」

 

これが一度でもお小遣いオヤジになってしまったら収入が増えようとお小遣いは増えないという現象です。

調査結果では30代と50代のお小遣い差額は約8,000円

単純計算で20年で昇給が8,000円、1年で昇給400円という計算になります。コンビニで30分働くのと一緒ですね。

年収で考えれば、20年で約10万円しか増えていないことになります。

 

「平成29年分民間給料実態統計調査」によると、男性の平均年収は

  • 20代:279〜393万円
  • 30代:461〜517万円
  • 40代:569〜630万円
  • 50代:677〜669万円

という結果となっておりますから、30代と50代の年収差額は約200万円

 

年収が200万円増えてもお小遣いはたった10万円しか増えてないんです。

聞いてるこっちまで悲しくなってきますよね…

 

お小遣いオヤジの悲しいエピソード

お小遣いオヤジに対して哀れみの気持ちが芽生えてきたところで、さらに悲しい気持ちになるエピソードを紹介していきます。

 

オヤジは500円の弁当、奥さんは2,000円のランチ

会社員はお付き合いがありますから、いくらお小遣いが少なくても飲み会には参加しなくてはいけません。

飲み会の金額は馬鹿になりませんから、普段から節約するためにランチはコンビニの500円弁当で済ませるというオヤジがたくさんいます。

そんな中、奥さんはママ友とお洒落なレストランで2,000円のランチを食べているんです。

お金の管理を任せてしまっていると、いくら高いランチを食べようとオヤジにはわかりませんからね。

 

大きい買い物の決定権は奥さん

家を建てるとなってら、自分の理想を詰め込んだ最高の間取りにしたいですよね。

お小遣いオヤジにそんな権限はありません。

カッコいい書斎が欲しい、立派な車庫が欲しいと言っても、「建築費が上がるから」の一言で断られます。

何個か要望を出しても断られ、結果的に奥さんと子供にとって理想の家が出来上がります。

 

車でも同じことが起きます。

そろそろ新車を買おうかとなって、オヤジは昔から欲しかったランドクルーザーを買いたいと言います。

しかし奥さんはそんなの許しません。

「大きすぎて狭い道が危ない、価格が高すぎる、燃費も悪い、可愛くない…」

そしてオヤジは諦めて、比較的安くて燃費の良い、たくさん荷物が入るファミリー向けのミニバンを購入するんです。

ちなみに運転するのはオヤジです。

 

大学生への仕送りの平均額は約7万円

全国大学生活共同組合連合会が実施した学生生活実態調査によると、大学生への仕送り平均額は70,610円です。

そうです、どの年代のオヤジのお小遣いよりも高いんです。

お小遣いオヤジが500円弁当を食べながら仕事を頑張っている時、仕送りをもらっている大学生は毎晩飲み歩き「ウェーーーイ!」と騒いでいる。

 

オヤジが可哀想だよ…

 

まとめ:お小遣いオヤジは家族を大事にしている

お小遣いオヤジは年収が低いわけではありません。

なのに自分のお小遣いは少ない、つまり家族のために稼いでいるのです。

 

給料はたくさんもらっている筈なのに金払いの悪い上司っているじゃないですか。

若者からすれば唯のケチなオヤジに見えるかもしれませんが、そのオヤジは家族のために自分を犠牲に日々頑張っているお小遣いオヤジなのかもしれません。

そんな優しいオヤジ達へ、たまにでいいので労いの言葉をかけてみてはいかがでしょうか。

 

最後に、お小遣いオヤジと仲良くなるコツを紹介します。

「自分が結婚したらお小遣い制にしようか迷っている」と相談してみましょう。

お小遣い制が如何に悪い制度か、本気で訴えてきます。

それをきっかけにお小遣いオヤジの愚痴を聞いてあげるとグッと距離が縮まりますよ。